男鹿山塊 弥太郎山(1392.0m) 2014年3月21日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 8:11 ゲート−−9:33 土平(休憩) 9:47−−11:24 弥太郎山(休憩) 11:51−−12:42 土平(休憩) 13:04−−13:42 ゲート

場所栃木県那須塩原市(旧塩原町)
年月日2014年3月21日 日帰り
天候晴(でも雪が舞う)後雪 北西の強風
山行種類残雪期
交通手段マイカー
駐車場第1ゲート前に駐車
登山道の有無巡視路あり
籔の有無たぶん無し
危険個所の有無無し
山頂の展望無し
GPSトラックログ
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コメント天候の関係で予定外の弥太郎山へ。第1ゲートから冬季通行止めだったので塩那道路を歩いたが大幅ショートカット。第2ゲートのある土平からは送電線巡視路(らしい)を歩く。山頂南側のピークまで巡視路あり(のはずだが積雪で確認できず)




塩那道路第1ゲート。冬季通行止中 電線が通っているが珍しく100Vのようだ
倒れた標識 最初のカーブで林道を離れて谷を登る
再び道路に出た 次のカーブは「小曲り」
小曲りから再び道路を離れて尾根を登る 道路に出る。この先は車道歩き
土平到着 土平の第2ゲート。無雪期もマイカーはここまで
東へ登る 唐松植林帯。ジグザグに道あり
西側の1280m峰に送電鉄塔あり 東側の1280m峰
東側の1280m峰でワカン装着 1290m峰で右に曲がる
送電鉄塔のある1280m峰は東に巻き道あり(入口) 巻き道。たぶん夏道ありの雰囲気
1260m鞍部の文字が消えた標識 1320m肩の崩壊した標識
風下側に吹き溜り 1380m峰の鉄塔
北側の山頂に向かう 弥太郎山山頂
山頂標識 山頂標識


 お彼岸の3連休は下界付近はスギ花粉がいっぱいなので雪山しか選択肢無し。しかし連休初日は強い冬型の予報で日本海側は吹雪確実、太平洋側との境界近くで未踏のエリアを探し、男鹿山塊の長者岳が候補に上がった。ここは藪が深く残雪期に適した山であるが、小佐飛山経由でも距離、標高差がある日帰りギリギリのコースだ。もしここで吹雪いたときのことを考えて、那須の鬼面山や高原山の地図も準備したが、どちらも強風では厳しそう。当日、現場の状況でどこに行くか判断することにして木曜夜は矢板北PAで仮眠した。

 翌朝、矢板北PAでも風が強く那須は雪雲の中。もちろん長者岳も雪雲で見えない。こりゃ高原山周辺でお茶を濁すかと考えたが新湯富士とかだとお手軽すぎる。ロードマップを見て考えたが、未踏の弥太郎山が適度と判断した。ここは登りは南斜面なので稜線に出るまでは風が避けられること、冬季通行止めの塩那道路歩きが長いが、雪が積もった稜線歩きは短いこと、標高差約700mで今の私の体力では足慣らしにちょうどいいなどが選択の理由だ。

 西那須野塩原ICで降りて箒川に沿って上がっていくと雪が舞い始め、塩原の町の中は雪が降っている。太陽の輪郭が見えて積もるほどではないが、とにかく風が強い。稜線は猛吹雪だろう。木の葉化石園を通過、集落を抜けて塩那道路へ。最初のゲートは冬季通行止めなのはわかっているので除雪もされていないかと思いきや、ゲートの先も除雪されているのが見える。ゲート横に車を置いて出発。本日はワカンに12本爪アイゼン、ピッケルの装備だ。新雪がどれくらい積もっているのかが一番心配だ。昨日の雨が雪だった場合は結構なラッセルになるかも。

 除雪された舗装道路を歩き最初のヘアピンカーブ。当初は足にやさしい車道歩きにすると考えていたが、地図を見るとかなり遠回りに。ここを直接上がればかなりの節約になるので計画を変更して斜面に取り付く、水が無い浅い谷状地形で藪も皆無、雪もほとんど無いので適当に上がっていく。やがて上部に車道が出現するが大部分は法面で這い上がるのは不可能、微小尾根の個所のみ上がることができそうなのでそこをよじ登って車道へ。ここまで来ると路面は除雪されていなかった。

 次のカーブも節約が大きいので車道を離れて尾根へ。この尾根は電線が通った電柱が立っていて薄い踏跡あり。ただ上部は少し潅木がうるさい。再び車道に出ると電線はそこで終わっていた。ここから先は素直に車道歩き。次のカーブも省力化に役立ちそうだったが取り付きが法面で面倒そうだったのでやめた。

 雪が舞う中を歩きつづけて1099m鞍部に到着。ここは土平と呼ばれる場所で雪に埋もれた第2ゲートあり。無雪期ならAM8:00からPM6:00までは第1ゲートが開くのでここまでマイカーで入れる。鞍部で少々休憩。風が強かった。

 ここから先は唐松植林の残雪の尾根歩き。立木の間隔からしてジグザグに夏道が存在するようだが雪があるので直線的に尾根を登る。風が強くて体感温度はかなり低い。雪は降っているが雨具が必要なほどではない。最初のピークである1280m峰で送電鉄塔が登場、この先で初めて送電線巡視路の標識が登場、土平は巡視路入口ではないようだ。送電線の行く先はほぼ弥太郎山山頂だ。ということは巡視路がそこまで続いているようだ。

 次の1280m峰で踏み抜くようになったのでワカン装着。1297m峰からは尾根のように伸びた東に入ってしまったが正しい尾根の続きは南東方向だ。視界があるので気づいてよかった。トラバースして正しい尾根に乗る。次の1297m峰は尾根上を進まず赤布を参考に東を巻いた。雪で埋もれているので詳細は不明だが、木の間隔からして夏道が存在するようだ。巻道を歩いている間は風が避けられて快適。

 1260m鞍部で尾根に復帰すると再び強風にさらされる。風下側の尾根南側は小規模な雪庇ができているが尾根直上は雪が少ない。風除けのため雪庇の根元付近を歩いた。登りきった1380m峰には送電鉄塔が立っているが山頂ではなく、この北側のピークが弥太郎山だ。鞍部から最後の登りは雪がたっぷり付いた自然林の尾根。そして弥太郎山山頂に到着。

 山頂周囲は樹林に囲まれているが頭上は開けていた。山頂標識は3D標識は無かったが栃木の山紀行は生き残っていた。さすがに疲れたので休憩したいが山頂は風が抜けるので南側の鞍部まで戻って休憩。雪が降ってはいるが太陽も顔を出しているので風さえ避けられればそこそこ快適だった。

 帰りは往路を戻るが、先週の山歩きまで1ヶ月ブランクがあったので体力の低下が予想以上で、下りメインなのに疲れて土平で休憩。ここは乾いた舗装道路の上でひっくり返って寝ていたら、いつのまにか天候が悪化して太陽が隠れて雪が強まっていた。周囲は白くなり始めている。起き上がって出発、もうワカンの出番は無いのでザックの背中に移動。往路と同じく林道をショートカットし、車に戻った。

 

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